バプテストの歴史 2004年3月25日

 

3月25日 宣教政治家の誕生
       みことば 使徒9:1−9

 植民地において、アメリカ原住民や西部に移り定住した人々に手を差し伸べるよう努力する宣教活動があったにもかかわらず、バプテストが他の大陸にいる多くの人々のことを勘定にいれた主のご命令を真剣に考えるようになったのは1800年代の初期のことでした。これはとても特別な方法でしたが、リバイバルの火がある大学の学生たちの心に燃えた結果でした。当時彼らはバプテストではなく組合教会員でした。
 マサチューセッツの組合教会ウイリアムズ・カレッジで、学生たちの交流会は世界伝道にとても興味を持つようになりました。彼らは祈りのために定期集会を始めました。このグループから"ブレザレン"として知られる宣教協会が形成されました。彼らは霊的暗黒に住んでいる世界の人々のために祈り続けました。彼らは戸外でたびたび会いました。ある暑い湿度の高い日に彼らが神様にとりなしの祈りを続けていると、激しい雷雨が通り過ぎ彼らは麦藁が積んであるそばの網車の下に避難しました。ある人々はこの「麦わら祈祷会」がアメリカにおける海外宣教運動を誕生させたのだと信じています。なぜならそこでこれらの学生たちが祈る決心をして実行しようと話し合ったからです。(注1)
 ルター・ライスは「ブレザレン」協会の一員でしたが、この「麦わら祈祷会」の特別な一員ではありませんでした。後に彼は献身しました。「私は慎重に考えて未開人に福音を伝える決心しました。わかりませんがおそらくアジアになるでしょう。」 組合教会員で彼らの高等教育の学校の学生でした。ライスは、自分が数年後にバプテスト宣教運動の重要人物となることを知るまでにそれほどの時間はかかりませんでした。1783年3月25日に、幼児洗礼主義者の家庭に生まれ、彼はアドニラム・ジャドソンに会うまで、彼はその組織の中にいました。彼らは別々の船でそれぞれインドに向かって航海しましたが、バプテスマについて新約聖書の教えを調べなおしました。彼らはそれについてバプテストの見解が正しいと言う結論に達したのです。そして浸礼のバプテスマを受け直しました。この決心は彼らの人生の指針を大きく変えました。なぜなら始めに彼らを送り出した機関との関係を絶たねばならなかったからです。彼らは、自分たちがアメリカのバプテストと同じだと確認したのです。(注2)
 ライスは世界伝道のためにバプテストを奮起させる目的でアメリカに戻りました。そして実際に、彼はそうしました。この宣教師の熱意は、さらに宣教師の体系についての論争をも巻き起こしました。このように、協議主義を好む南バプテストたちと交流を好む北部バプテストの間の亀裂が出来始めました。さらに南バプテストは、宣教体系上、ニュースクール(自由主義)とオールドスクール(根本主義者)とに分かれました。そして最終的に南バプテスト協議会が誕生したのです。
 ルター・ライスはほとんどビルマに帰るつもりでしたが、資金を起こすことに関わり始めました。そして宣教師やクリスチャン教育を支援するようになり、彼の宣教地に戻りたいと言う願いはかないませんでした。終わりのない旅は実に困難なものでした。最初彼は駅馬車か他の公共の乗り物を使いましたが、後に馬に乗るようになりました。あるときは、一日に93マイルも乗りました。90マイルと言うジョン・ウェスレーの記録を破ったのです。後日彼は長い旅行をするために一人乗りの馬車を手に入れました。彼は川を泳ぎ、猛吹雪に立ち向かい、暑さに耐え、野生のインデアンと強盗の危険にさらされながら野宿しました。彼が泊まる家を見つけたとき、粗末な丸太小屋あるいはすばらしい邸宅に出会っても、彼は聖書を読み、賛美を歌い、祈り、いつも宣教について証をしました。(注3)
 誰もこの神のしもべの生涯とその証が及ぼした影響をはかることはできません。彼の宣教への熱意のゆえに福音を聞くことができた人々は、世界中のいたるところで何千人にも及びました。宣教師協会は形成され、出版が始まり、大学が設立され、教会が創設され何百人もの宣教師が刈り入れの畑に送り出されました。その種は死ぬためでしたが、今なお多くの実を結んでいます。おお、主よ。どうぞ我々になお多くのルター・ライスを与えてください。

注1  H.Leon Mcbeth, The Baptist Heritage (Nashville: Broadman Press, 1987), pp. 344-45.
注2 Thomas Armitage, The History of the Baptists (1890, reprint ed., Watertown, Wis,: Maranatha Baptist Press, 1976), 2:814
注3  McBeth, p. 351. 


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