ヨハネの福音書注解
アーサー・ピンク 著
前川 衛  訳
Copywrite (C) 2003-2004 前川 衛

 

はじめに

 ヨハネの福音書は、4福音書の中で特に多くの人々に愛読されている福音書です。ほかの福音書にくらべて、神の家族と直接関係しているところが多くあるからでしょう。この福音書では、キリストが神の御子、御自分の民の羊飼い、また霊の糧として示されています。また、ほかの3福音書には見られない多くの出来事がこの福音書には記録されています。
 説教者、日曜学校の教師、多くの主のこどもたちが、第4福音書の注解書、各節ごとに解説されている書物、難解な個所のほんとうの助けとなるような書物、有益で喜びにあふれながらくり返し読むことができるような書物を待ち望んできました。そして、そのような書物を提供することはまた私たちの長い間の願いでもありました。
 本書は、急場をしのぐために書かれたようなものではありません。著者はすでに15年間を、特別にヨハネの福音書の研究のために費やしてきました。また、長年の牧会経験の中で5つのクラスでこの福音書を教えてきましたし、また聖書カンファレンスの講壇から教えたこともあります。著者は、この書物で特に二つの点に努力を払いました。テキストの真の意味を神から教えていただくこと、そしてその教えられたことを分かりやすくに聴衆や読者に応用するということです。
 この注解書は3巻からなるものです。これは決して無味乾燥な注解書でも神学校の学生たちによってのみ研究されるような退屈なものでもありません。専門的なことがらを避け、実際的なことがらを目指しました。霊的な糧を求める人々のために書いたのです。これは学問的な心にではなく、霊的な心に受け入れられる書物です。
 各章の終わりには、次の章で詳しく述べられる記事に関する質問のリストを掲げてみました。読者は、次の章でその答えをお読みになる前に、注意深く、そして祈り深くそれらの質問を解くようにお勧めします。私の目標としているところは、単に神のみことばを理解する助けを与えることだけではなく、みことばの個人的な研究の促進をもはかることなのです。
 すべての恵みの神が、御自身のみことばの戸を開くために、また多くの親愛なる主の民が励ましを受け、整えられることによってキリストをあがめるために、この書を用いてくださいますように。

アーサー・W・ピンク

Home Next
目 次


 
 
The Fundamental Top 500